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デザイナーの独り言 #2

更新日 : 2021.07.30

こんにちは、ヒラマ写真製版の制作部 デザイナーの吉原です。

前回は『あるある!』の引き出しの多さが商業デザイナーの武器になるとお伝えしました。
それではなぜこの『あるある!』が重要なのか話してみたいと思います。

『あるある!』in 潜在意識

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私たちは日常の生活の中でさまざまな形で広告を目にすると思います。
新聞・雑誌・チラシ・ポスター・看板・テレビ・ラジオ・ウェブ広告・無料スマホアプリの広告…etc
私たちの目に映る社会は広告で溢れているといっても過言ではありません。

そんな中で自分にとって価値のない情報・必要のない情報までいちいち読み込んでいたら疲れてしまいますよね?
私たちは無意識のうちに広告を取捨選択しているのです。
その判断の基準こそ、これまでの人生で無意識のうちに身につけた潜在意識の中の『あるある!』なのです。

情報過多のこの社会で私たちは広告の色・レイアウト・フォント等からなんの広告なのかというアタリをつける能力を身につけています。
文字を読む前に全体の雰囲気である程度インプットするか不要とみなし捨てるか、ふるいにかけているのです。
よってこれまでの経験則にばっちり当てはまる『あるある!』と思わせるような広告は取捨選択のコストが低く、それだけで文字を読んでもらえる確率が高くなります。
逆に言えばインプットにコストのかかる広告は読まずにはねられてしまう可能性が高くなり、広告として不利になります。

例えばハンバーガー屋のチラシで、配色が紫や青などの寒色系がベースカラーで使われていたとします。
私たちの潜在意識では食べ物=暖色系(赤・オレンジ・茶色)だと認識しているため、まず読まずに流されてしまう可能性が高くなります。
仮に紙面のハンバーガーの大きな写真が目に止まったとしても全体の寒色のトーンとの違和感を感じ『?』が生まれます。
この『?(=広告の文字を読むか否かの迷い)』がコストであり、これが大きいほど訴求力の低い広告ということになります。
しかし、必ずしもこの『?』はマイナスに作用するというわけではなく、上手なデザイナーほど高度なテクニックを使いこの違和感を利用し訴求力を高めています。(自分はまだこのレベルには達していません泣)


まずは『あるある!』の蓄積から

いかがだったでしょうか?
あくまで私の個人的な考えですので寝言程度と受け取ってもらえれば幸いです笑

しかし、さまざまな広告に目を通し配色・レイアウト・フォントなどの感覚を身に付けておくことはデザイナーを志す人にとって不可欠であることは間違いないと思います。
『あるある!』の感覚を身につけることによって上手なデザイナーのようなテクニックを理論的に仕掛けることができるようになります。

私もまだまだ修行中の身。
日々インプットせねばと感じる今日この頃でございます。

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