ブログ担当 伊東
Favorite-オオスカシバ編-
魔法の粉
妖精の粉で空を飛んでみたかったけどあの粉は鱗粉かもしれないと無粋な見解を持つ大人に
なってしまった伊東です、ネバーランドはどこですか。
鱗粉といえば、その昔家にちょっと大きめの蛾が侵入してきて悪戦苦闘の果てに
鱗粉だらけになったことがありました。鱗粉って顕微鏡で見てみると結構面白い形してますよね。
子供の頃は蝶は善で蛾は悪みたいなイメージが勝手にあって蛾は人間に噛み付くなどと勘違いを
しておりました。意味不明ですが、子供の勘違いとはこんなものです。今思えばモスラの口が
ストロー式じゃなくて横に開く口の形をしていたからそう思い込んでいた可能性がありますね
モスラは善側ですけどね。強いていうならバトラは攻撃的かもしれない。
そんな感じの思考を持ってた子供時代は蛾が大の苦手で蝶の方が好きでした、割と最近まで
そうだったのですが今回紹介するオオスカシバの存在を知ってからはその考えを改めました。
オオスカシバ編
というわけで今回紹介する生き物はオオスカシバです。オオスカシバの存在を知るきっかけは
ハチドリでした。数年前のこと、趣味でハチドリの画像を検索しているとハチドリの画像群に
まぎれて緑色の奇妙な虫がいたのです。初めて見た時は鳥に蜂の羽でも合成したCGかな?と
思ったのですが、調べてみるとどうやら本当に存在することを知り驚きました。
オオスカシバは蛾の仲間、大きさは羽を広げると50mm〜70mmほどスズメガ科に属して
います。スズメガというと「羊たちの沈黙」を思い出す方もいるのではないでしょうか?
そうあのメンガタスズメです。
メンガタスズメも最初は髑髏マークをつけた作り物だろうと思っていたのですがこれも本当に
いるんですよね。私たちが見たいように見てるだけなのかもしれませんが生き物の見た目の
偶然の一致みたいなのってワクワクしますよね。
オオスカシバは名前の通り羽が透けています、鱗粉がついていないのです。羽音もぶーんと
音を立てて飛ぶため一見蜂のようにみえます。羽化したてのころは灰色っぽい鱗粉がついて
いるそうですが、羽化するとすぐに脱落してしまうのです。
幼虫の姿は緑色、もしくは褐色でよくいるスズメガの幼虫と似た姿で、尾に一本角があります。
毒性なく、クチナシの葉などを食草とします。幼虫の画像↓
オオスカシバの卵の写真
成虫は背中側が緑色、腹側が白色で腹部の途中に赤色黄色とあって腹部先端左右に黒い毛の
ふさがあります。通常のスズメガ科は夜行性なのに対してオオスカシバは昼間に活動します
成虫は花の蜜を吸います、口吻は2cmほどでくるくると巻いて収納ができます。
蜜を吸う時はホバリングしながら吸うのでこの姿がハチドリに少し似ています。
オオスカシバの魅力
顔をアップでみるとなんともかわいらしいですよね、少しふわふわした体にゆるキャラを
思わせるような目、止まっている時の姿がたまりません。
とはいいつつもオオスカシバは人によっては腹部がエビっぽくてちょっと・・・となることも
ありますね、そこもかわいい。
でも伊東は興味を持つまでこのような蛾が存在してましてや日本にいるなんて
思いもしませんでした、しかも割とメジャー寄りだったりして
興味を持たなきゃみえない世界もあるんですね。
今回のブログはここまでです、ありがとうございました!